再エネではいつも発電できるとは限らない

まさお:石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料に代わって、太陽光や風力など再生可能エネルギー(以下、再エネ)で発電しないと、脱炭素化できないことについてはすでに話した。
 でも問題は、太陽は夜、照ってないから、発電できないね。風も吹いていないと、発電できない。
 それでは再エネで発電しても、安定して電気を供給できないのではないか。

ハナコ:確かに再エネで発電すると、発電される電力量が変動するわね。電気の需要を満たせない時が出てきてもおかしくないわ。

タロウ:その変動が大きなことが問題か。でもさあ、夜はあまり電気を使わないのだから、太陽光で発電できなくても、それほど問題ないのではないかなあ???

ハ:タロウ、そんなことはないよ。夜も工場では、たくさんの機械が動いているから、電気は必要でしょう。それに夜、電気がないと部屋を明るくできないし、料理もできないわよ。テレビも見たいわ。

タ:確かにそうだね。夜にも、電気は必要か。

ま:それでは、どうすればいいのだろう?

蓄電設備にはたくさんの蓄電池が並んでいる。ベルリン北東部にある出力15MWの蓄電設備内で撮影

ハ:そういえば、わたしたちの使っているスマホはいつでも使えるね。

タ:それは、内臓されているバッテリーに電気が充電されているからだろう。

ハ:タロウ、それよ。それだわ。充電しておけばいいのよ。

タ:でもさあ。ぼくたちはスマホと違ってたくさんの電気を必要としているから、とても大きなバッテリーが必要になるぜ。そんなのできるのかな。

ま:二人は、いいところに気づいたね。電気をバッテリーなどに、充電しておけばいいんだ。それを「蓄電」というんだ。

タ:だからバッテリーのことを、蓄電池というのだよね。

ま;その通り。

ハ:でもまさおはどうして、「バッテリーなど」といったの?

ま:ハナコ、いいぞ。

ハ:ああ、わかった。その他にも、電気を蓄えておく方法があるからでしょう。

タ:なるほど、そうか。

ま:それなら、バッテリー以外に、どうすれば電気を蓄えておくことができるのだろうね。何か方法はないかな。
 専門的には、電気を充電しておくなど、エネルギーを蓄えておくのは、「エネルギーの貯蔵」というのだ。覚えておいてくれよ。
 さてバッテリー以外に、電気を蓄えておくにはどうする?

ハ:ええ、思いつかないわ。わからない。タロウは?

タ:ぼくもわからないよ。何だろう?

ま:それでは、何かヒントを出そうか?

ハ:ダメ。もうちょっと待って。

タ:うーん。ぼくはダメだ。わかんない。

ま:どうする?
 ヒントを出そうか?それとも、次までの宿題にしようか?

ハ+タ:宿題でお願いしまーす。

ま:よし、わかった。宿題にしよう。自分で調べてみよう。

2023年10月19日、まさお

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関連サイト:
なっとく!再生可能エネルギー(日本資源エネルギー庁)

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