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2017年4月07日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 9章 暮らしの中のエネルギー
エネルギーについて自分で考える

この状況において、市民は何ができるのでしょうか。


ぼくは、市民こそが今、この現状を変えるチャンスを持っていると思います。自分の子どもや孫、ひ孫の将来を考えられるのは子どもを持つ親であり、市民だからです。次の世代に今の自分と同じか、もっといい生活ができるようにしてやりたい。それは、親なら誰もが思う気持ちです。


ぼくたち原子力世代は、電気料金の一部を原子力発電後の将来の廃炉と核のゴミを処分する資金として積み立ててきました。しかし、その資金ではコストの一部しかカバーできません。ドイツは、最終処分期間として100万年を想定しています。残った負担は、将来の世代が何世代にも渡って負うことになります。それも、原子力発電から何の利益も恩恵も受けないで。原子力発電の残した負の負担だけが、将来の世代に押し付けられます。ぼくたち現代人は、原子力発電によって世代間に不公平さを生み出してきました。


この逃げることのできない現実があるにも関わらず、原子力発電が経済的だという人の経済感覚がわかりません。目先のことしか考えていないからだと思います。時間の物差しをもっと長くして将来の負担を見れば、原子力発電が経済的だとは誰にも思えないはずです。


ぼくたち原子力発電を行なってきた世代は、親として将来の世代に残していく不公平さを補う義務があります。ぼくはそのために、現代人こそが再生可能エネルギーへの転換を進め、それに必要なお金を出していくべきだと思います。世代間の公平さは、こうする以外には保てません。ぼくには現在、それ以外の方法が思い浮かびません。


ぼくはこの世代間の問題があるから、若い世代に原子力発電の問題とエネルギー転換についてもっと目を向けてほしい、考えてほしいと思います。


一人一人が自分でエネルギーについて考える。自分の暮らしの中で、自分にできることを考える。そして、自分が適切だと思うエネルギー源を選択します。それは、市民が市民の目から見た価値を選択することでもあると思います。その一つ一つの行為を集めて一つに束ねると、太い大きな束になって大きな力になります。


たくさんの人が自宅の屋根にソーラーパネルをつけ出したとしましょう。あるいは、再生可能エネルギーで発電された電力を求める消費者が増えていくとしましょう。それだけで、とても大きな変化が生まれます。


(2017年4月07日掲載)

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