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2017年4月04日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 8章 交通の未来
公共交通を再生可能エネルギー化する

ドイツ鉄道の例でもわかるように、電力消費の多い鉄道や地下鉄、トラム、化石燃料を燃料とするバスなどの公共交通からまず再生可能エネルギー化することがとても重要です。それが、再生可能エネルギー化された交通手段を利用しようかと利用者の気持ちを刺激します。


ドイツの場合、近距離列車や地下鉄、トラムでは、まだ再生可能エネルギー化が進んでいません。自治体所有の都市電力公社の中には、エネルギー供給ばかりでなく、都市内の公共交通であるバスやトラムを運行しているところもあります。都市電力公社には再生可能エネルギー化に積極的なところが多いだけに、都市公共交通の再生可能エネルギー化もそう遠いことではないと思います。


ベルリンでは、まず路線バスで水素を燃料とする水素バスを試験するプロジェクトが行なわれていました。さらに、2015年9月から1年間の期限付きで、電気バスが試験的に定期運行されていました。燃料電池をバスに搭載することも考えられます。その他、道路の上に架線を張って電気で走るトロリーバスを復活させることも考えられています。


電気バスでは、停留所前の道路にトランスファーパッドを埋め込んで、停車中にコードレスで地面からインダクション充電する技術も生まれています。その他、停留所でバスの上に取り付けられたパンタブラフから受電して充電する技術も開発されています。いずれにせよ、停留所で充電中に放出される電磁波が気になります。しかしインダクション充電技術を開発しているドイツ・ボンバルディア社によると、家庭内で使われる電子レンジなどよりも電磁波は格段に弱いといいます。


近距離鉄道においても、ディーゼル列車に代わって燃料電池や蓄電池を搭載した電車の試験的な利用がはじまろうとしています。蓄電池は、たとえば架線のある区間を走る時に充電します。


高速道路に架線を設置して、大型長距離トラックをトロリー化することも考えられています。トラックの上にパンタグラフが取り付けられ、電車のように架線から電気を受電して走ります。蓄電池をその間に充電し、架線がなくても高速道路で追い越したり、高速を降りた後に一般道路を走ることもできます。ドイツポストは郵便配達用に電気小型トラックをすでに自社開発しており、郵便のゼロエミッション化を進める計画です。


バスやトラックの燃料である軽油(ディーゼル)は枯渇します。長期的視野に立って、その代替を考えなければなりません。


(2017年4月04日掲載)

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