2017年11月29日掲載 − HOME − 再エネ一覧 − 記事
2018年サッカーワールドカップ参加国の自然エネルギー・ランキング

来年2018年にロシアで開催されるサッカーワールドカップの組み合わせ抽選会が12月1日に行なわれるのを前に、ドイツの再生可能エネルギー機構は29日、参加国32カ国の再生可能エネルギー普及度を比較し、そのランキングを発表した。


普及度は、2015年の一次エネルギー消費(自然から得られた状態でのエネルギー源)と発電において太陽、風力などの再生可能エネルギーが占める割合で比較された。


それによると、ランク1位は昨年2016年の欧州選手権でも小国ながら大活躍したアイスランド。次に、コスタリカ、ウルグアイ、ブラジル、コロンビアと、中南米諸国が続く。


その後の6位と7位にようやく、デンマーク、スウェーデンの北欧諸国。欧州勢はその他、クロアチアが8位、スイス11位、ポルトガル12位と以外にも苦戦。実際のサッカーで優勝経験のあるスペインとドイツも14位と15位と、中位程度だ。アフリカ勢では、ナイジェリアが10位と検討したが、その他の諸国は下位にランクされる。


ただ最もランキングが低いのは、アジア勢だ。イラン、韓国、サウジアラビアが30位、31位、32位と最下位争い。最もランキングの高い日本でも25位で、オーストラリアも27位とランクが低い。


アジア勢の成績は、本大会でもこんなものだろうと思われるが、果たして本大会の結果はどうなるか。


FIFAの推定によると、サッカー選手一人が1試合に消費するエネルギーは、約6.5メガジュール。これは電力にして、約1.8kWhに相当する。ピッチに上がる選手は22人、審判を主審1人、副審2人の3人にすると、1試合における電力消費はだいたい45kWh。来年のワールドカップでは全体で64試合あるので、全試合におけるエネルギー消費を電力に換算すると、3000kWh弱となる。


これは、ドイツの一般世帯の平均年間電力消費量に相当する量だ。


(2017年11月29日)
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