今の段階では前回述べたように、1年間という長い枠内で、再生可能エネルギーで発電された電気が量的に供給されていたかどうかを見ます。そのため、その間に再生可能エネルギーで発電された電気が需要を満たすことのできなかった時間帯がある可能性があります。
それが、数秒かもしれませんし、数分かもしれません。詳細は、消費者にはわかりません。
ですから今のところはまだ、四六時中常に再生可能エネルギーで発電された電気が供給されるという保証はありません。
それは、再生可能エネルギーによる発電量がまだ少ないからです。
電気のすべてが再生可能エネルギーで発電されれば、もちろん、こんなことを気にする必要はありません。現在は、そうなるように進めている途中なのです。
ドイツでは現在、再生可能エネルギーによる発電は発電量全体の30%を超えています。それでも、再生可能エネルギーによる発電がその供給契約者に常に供給されているとは保証できません。
日本では再生可能エネルギーによる発電の占める割合がもっと少ないのですから、再生可能エネルギーによる電気の供給契約者の需要にもよりますが、ドイツ以上に再生可能エネルギーで発電された電気が供給されない時間帯がある可能性があります。
でもすでに何回も述べてきたように、今の段階では年間全体で量的に需要が満たされておれば、それでよしとするしかありません。
再生可能エネルギーをより普及させるためにはむしろ、細かいところには
こだわらずに、消費者自らが再生可能エネルギーで発電された電気を供給してほしいと意思表示することによって再生可能エネルギーの需要を増やし、電力会社に
プレッシャーをかけていくことの方が大切だと思います。
(2018年6月20日記載、2018年7月09日エネルギー選択
宣言ブログから移転)
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